一橋大学に受かるために

勉強
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一橋大学合格攻略ガイド

昨日は大学受験のアドバイスとして抽象的な内容について取り扱いましたが、今日は合格者として一橋大学の対策としての具体的な勉強について考えていきます。難関大文系志望の人にもアドバイスになるところもあるやもしれません。

授業や講習

まず現役生についてですが、選択科目の授業や講習はきちんと受けたほうがいいです。特に、数学と英語以外の教科は、授業で完成させることを目標にしてください。進学校に通っていれば共通テストまでのサポートは授業の中でしてくれてもおかしくはありません。もしそうでなくても、できるだけ、授業の中で完成させる努力をしましょう。現役生、さらには部活なんてやっている人などは(私もそうでした)、社会や理科に時間を割く暇などないに等しいです。共通テスト(私の場合はセンター試験)の直前期になって初めてきちんと自分で時間が取れると思っていたほうがいいです。それほど数学と英語が重いです。

浪人生は逆かもしれません。多くの場合、数学と英語が重いのは周知の事実故、予備校で行われる講義の中心は数学と英語になるでしょう。寧ろ浪人生は現役の時に覚えたことを拾い集めこぼさないために日々コツコツ自分で社会や理科の確認を行ってもいいでしょう。しかし、基本的には難関大は二次試験の比率が高いので、当面は、いや共通テスト直前までは二次試験に比重を置いた学習を行うのが鉄則です。

数学

ここからは各教科の傾向と対策についてそれぞれまとめていきます。

一橋大の数学の傾向

一橋大の数学は大問5問構成、制限時間120分の記述型の問題が出題されます。配点は学部によって異なっていますが、どの学部でも比重は重めです。出題範囲は、整数の性質、確率、微分積分(数2)が毎年出ている以外はあとは何とも言えません。一言でいえば数1A数2B全範囲が出題範囲といっても過言ではありません(数Bの確率統計は出題なし)。また、複数の分野の複合問題も多々出題されており、軒並み難易度は高いです。例えば三角関数が漸化式に含まれた問題、空間ベクトルと数列の複合問題などは最近出題された中でも高い難度でした。

過去選択問題を導入していたこともあり、それは教育指導要領の変更に伴い、「データの分析」が高校数学の履修範囲になったことを受けてのことで、2015年、2016年は第五問は選択問題となり、そこに「データの分析」の記述問題が設けられています。今年からは、共通テストへの変更と教育指導要領の変更で、「資料の活用」が大きく強調されており、「データの分析」や「統計」も高校数学での地位を上げることになっており、ここ数年出題のなかったデータの分析の分析や新たな統計の分野から出題があってもおかしくはないかもしれません。

一橋大の数学の対策

一橋大の数学は文系数学の中では難度が高く、配点も高いため、数学が苦手な人や嫌いな人は厳しい状況に立たされることは間違いないでしょう。そうでない人であっても、十分な時間をかけて対策する必要があります。最初に頭に入れておくべきなのは「解けなくて当然」ということです。受験者の多く、いや、合格者の多くですら、数学の問題を解けていません。0完、1完なんてザラです。解けなくて当たり前なんです。だから対策の中心として考えるべきなのは「どのようにして中間点を稼ぐか」です。

一橋の問題は難度は高いものの、(主観ではありますが)特殊な形の出題は多くはありません。東大のようにC(コンビネーション)やパスカルの三角形の性質を問う問題や、京大のように抽象的な問題を出題することはそれほど多くなく、見かけはどちらかというとチャートなどに載っている問題の方に似ています。つまり、チャートなどの基本例題の純正の延長線上の問題だと思っています。まずは基本に忠実に解けるようになりましょう。解法暗記ではなく、解答の着眼点や根拠といった本質の部分について、基本の問題から深く学んでおくことが鍵です。もちろん、簡単な問題はほぼないので、ある程度のレベルまで行ったら過去問に取り組み、様々な「テクニック」を学んでください。そこでも、一問一問に時間を割き、解答の本質を研究しましょう。重要なのは、基礎を確立することですのでそれを怠らないようにしましょう。三年生になっても多くの時間を数学に割く覚悟をしてください。

数学を得点源にすれば、いや、そこまで行かなくても、数学で安定して得点できれば、精神的にも成績的にもかなり大きなアドバンテージになります。数学が好きだったり、数学が得意だったりする人はほかの難関大の過去問を解いてみてもいいと思います。東大、京大、東工大、などは同程度もしくはそれ以上の難度の問題がそろっています。(特に京大の問題は、一部特殊な出題を除けば、難関大の中では最も一橋大の数学の問題に近い)数1A2Bの範囲なら理系入試の問題もバンバンやったほうがいいです。逆に理系の大学を受験する生徒も一橋大の問題はいい練習になります。特に確率の問題はおすすめです。

英語(一橋大の英語の傾向と対策)

英語はまとめて行っちゃいます。

一橋の英語は大問4または5題構成、制限時間120分の記述型の問題が出題されます。数学と同様配点は学部によりますが、重めに設定されています。長文読解が二問、自由英作文が一問、リスニングが一問、それと文法問題が一問出題されたりされなかったりします(最近は数年連続で出題されていたが、今年は出題されなかった)。

長文読解

長文読解で出題される文章は、難関大の中では特段難しいというほどではなく、設問も下線部和訳と60~80字の内容説明、あとは空欄補充の記号問題(これは文法や語法や単語といった知識を問うレベル)のみなので、基本的な参考書のレベルの文法と、少しレベルが高めの単語帳がマスターできればとりあえず全く読めないということはないでしょう。ただ一橋の長文で厄介なのは、「表現」です。なんというか抽象的というか哲学的というか、なんとも掴みにくい文章が多いといったイメージです。英文が何となく和訳できても、意味が頭に入ってこないということも起こりえます。過去問を多めにやって慣れたほうがいいと思います。時間の目安は一問20~25分です。

自由英作文

自由英作文は出題が多岐にわたっており、今年は与えられたテーマに沿って(テーマは3つのうちから一つ自由に選ぶ)110~130語の英文を書くというオーソドックスな出題でしたが、写真や絵の描写やシチュエーションに合わせて手紙を書いたり、タイトルに合わせてニュースを創作したりといった特殊な出題も多いです。特に最近は同じ対応の出題が連続して出題されることが少なく、どのようなタイプになるか断定が難しい状態なので、相当高い能力を身に着ける必要があるといっていいでしょう。とりあえず130語前後の英作文ができなければ話にならないので、書きやすいテーマを自分で考えて書く練習をしてみてください。そこで、文法が足りないのか、単語がたりないのか、表現力が足りないのか、分析してみてください。また日頃長文を読む際にも、ディスコースマーカーやイディオムなど英作文に生かせないかアンテナを張っておきましょう。

先ほど、「書きやすいテーマを自分で考えて練習」と言いましたが、というのも自由英作文の難しさは「テーマの難しさ」によるものだからです。それなりに勉強すれば、130語前後の英文を書くこと自体はそこまで困難な話ではありません。しかし、一橋の英作文で出題されるテーマや描写の素材となる写真や絵はかなり「抽象的」です。例を挙げると「友達と知り合いの違いは何か」「学問は自分の鏡を窓に変える、とはどういう意味か」といったテーマ出題や有刺鉄線が張り巡らされたフェンスのみが映された写真について「描写せよ」と出題された年もありました。とにかく一橋の英作文はテーマが厄介で、英語ではなく日本語でプロットを練る段階に難点があります。これもたくさん過去問を解いて慣れていくほかありませんが、まずは長めの英作文が難なくこなせるようになってからにしましょう。

あと、英作文について「構成」は無理して考える必要はないと思います。現役生は特に。何度も言いますが解答となる文章を考えるのが困難な出題なので、「構成」について考えている猶予はそれほどありません。まずは、自分の考えを「伝わる」ように書く工夫を模索してください。「綺麗」に書くのではなく、泥臭くても「何を言いたいかはわかる」ことを目標とするぐらいがちょうどいいと思います。時間の目安は25~35分です。

リスニング

リスニングは2題出題されます。一題につき小問が三問、基本的には英問英答で出題されます。時間は20分ほど。試験時間の真ん中あたりで、会場内のスピーカーから放送されます。スクリプトは三回放送されます。難度はセンター試験と同じくらいかそれより少し難しいかというくらいですが、英問英答という出題形式が意外と厄介で、慣れてないと割ときついです。過去問は赤本付属のCDに5年分しか収録されてないので、古い赤本を入手するほかそれ以上昔の過去問をやるのは不可能なのですが、センターレベルの問題で練習しても全く問題ないと思います。とにかくリスニングと英問英答というものに慣れましょう。

文法

文法問題は、整序問題や不要文指摘や空欄補充が出題されますが、特段変わった出題はなく、難易度もそこまで高くありません。そこまで警戒して入念に準備する必要はない気もします。時間がない人や、現役生なんかは後回しにしてもいいかもしれません。私は文法問題の過去問は二次試験の前々日に初めて解きました。試験本番では余った時間で解きましょう。

国語

一橋大の国語の傾向と対策

国語は大問三問、現代文(評論)、近代文語文(評論)、現代文の200字要約(評論)が出題され、試験時間は100分です。200字の要約を除けば、記述量はかなり少ないです。つまり、一橋の国語の特徴は「簡潔」にまとめることです。とにかく字数制限が厳しいです。全然足りないと感じるでしょう。一度やってみればわかると思うので志望者は一度体験することをお勧めします。複数の要素を拾うのではなく、最も重要だと思う要素に注目するというスタンスをとることが鍵です。文章全体を俯瞰しながら、結局筆者が伝えたいのは何なのか、という主題を捉えながら読み、その主題を強く主張しているところを拾っていく意識をしましょう。第一問の評論や第二問の近代文語文については、三問程度の記述問題が出されますが、その記述の内容のみで、文章の主題がきちんと表現されるように設定されています。そういったイメージを持ちながら、とにかく「簡潔」にまとめましょう。「近代文語文」も雰囲気はごついですが、センターレベル(共通テストレベルと今後は呼ばれるのか?)の古文漢文ができれば、何の問題もありません。というか寧ろめっちゃ簡単です。落とさないようにしましょう。

200字の要約についても、先に述べたことと同じです。主題をきちんと追い、記述においても、それがしっかりと表現されるように意識しながら書いていきます。また、文章中で、主題を主張するために筆者がどのような工夫を行っているかということについても着目し、できるだけそれに沿って記述しましょう。一番わかりやすいのは「対比構造」ですね。日本と西洋を比べ日本の○○の特徴について述べているなら、きちんと西洋の○○の特徴についても記述するべきだ、ということです。

時間は評論40分、近代文語文20分、要約40分というのが理想ですが、慣れるまではかなり時間をオーバーすると思います(もしかしたら俺だけかもしれないけど)。ちゃんと練習しましょう(俺は過去問3,4年解いただけだった。…しかし試験本番で奇跡が起きて、なぜかめっちゃ記述がすらすらできた。しかしその分数学でコケた。やはり受験は甘くない。できる準備はきちんとしよう)。

社会

選択について(なぜ倫理政経を選んだか)

一橋の社会は、世界史、日本史、地理、倫理政経、ビジネス基礎の五つのうちから選択し、どれも120分で全部で1200字の記述となる問題が出題されます。多くの人が世界史、日本史、地理で受けますが(なかでも歴史が多い)、私は倫理政経を選びました。なぜかといえば、そのほかがあまり得意でなかったというのもありますが、マイナーな倫理政経とビジネス基礎の難易度が他に比べてかなり良心的に設定されているからです。一橋の世界史、日本史はかなり難しいと聞きます(得意じゃないから知らんけど、一応センターで選択した日本史を解こうと試みたが全く分からなかった)。対して倫理政経は、勿論簡単ではありませんが、教科書のレベルを超えない程度の難易度設定といえます。私の学校では三年になってから倫理政経の授業が始まりましたが、それでも十分に対応できました。倫理政経を選択した自分としては、共通テストでもし倫理政経をとるなら是非二次でも選択してほしいのですが、唯一の難点として「過去問が非常に用意しにくい」という問題があります。倫理政経の過去問は大学の赤本にしか載っていません(もちろん青本にも載ってるよ)。つまり書店には過去5年分の問題しかないということです。私の高校の進路室には古い赤本や、河合・駿台の一橋模試の過去問もあったため、それを利用し、ざっと20年分ほどは過去問を解けましたが、私が環境に恵まれていたのも自覚しています。というわけで、金銭的余裕があって過去問を準備できるであろう人や、私のように学校や予備校に資料がそろっている人にのみ、倫理政経を選択することを強くお勧めすることとして、この章は終わります。(上に該当してない人でも、倫理政経を選択したいという人がいれば、学校の教科担任なんかに相談してみてもいいかもしれません)

一橋大の倫理政経の傾向と対策

倫理政経しかやってないので、倫理政経だけここでは扱います。

倫理は、基本的に西洋思想しか出ません。もう一度言います。西洋思想しか出ません。たまに源流思想や現代哲学の範囲も出題されることもありますが、西洋の思想史をきちんとたどって勉強すれば問題ありません。教科書レベルの内容をまず頭に入れ、そのあとはそれぞれの思想の歴史的背景と流れ、ほかの思想との関連を意識して知識を深めていってください。特別の参考書などは必要ないと思います。最後は記述の練習です。とにかく過去問を解きましょう。

政治経済については出題分野は多岐にわたり、倫理のように一点集中の勉強はできないので、まんべんなく勉強する必要はありますが、多量の暗記が必要なわけではありません。用語の暗記ではなく、概念や制度の説明や特徴を理解することが重要です。センターレベルに対応できるようになったら、まず過去問を解いてみてください。どのような能力が足りないのか分析してみましょう。経済では資料の読み取りも出題されますが、これも過去問を解いて慣れていくのが一番いいでしょう。たまに自分の意見を述べよ、という出題されますが、別に力を入れて対策するというほどでもないです。時事問題にもアンテナを張りましょうとか言った情報もありますが、私は特に意識しなくてもいいと思います。

おわりに

ここまで各教科の傾向と対策について具体的に述べてきました。とはいえ、あくまで主観的な経験則に基づいた意見でしかないので、完全に信頼するのはやめたほうがいいと思います。私としては今後の方針をたてる一助となれば幸いだなといったスタンスです。難関大を目指すとなれば、相当の努力と精神力が必要なのは言うまでもありません。また、試験当日には実力は出せないものです。諦めず、どれだけ勉強を重ねようと、最後は時の運です。それはもうしょうがないんですよね。私も、死ぬほど、マジで死ぬほど数学を勉強したんですけど、当日は二完しかできませんでした。どうすれば受かるとか、どうすれば緊張しないとか、そんなものは通用しないんです。それでも最後まで信じられる何かを自分の中に見つけて出し切るほかないわけです。頑張るすべての人が報われるように、みんなが正しいやり方で頑張れるよう祈るとともに、力になれるようにこれからもアドバイスになることがあれば記事にしていきます。忙しい中読んでいただきありがとうございました。

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