大学受験で失敗しないために

勉強
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合格攻略ガイド

先日、私の一橋大学受験の合格体験記を記事にしましたが、せっかくなのでもっと具体的に難関大をはじめとした受験について、失敗しないための攻略法をまとめていきます。受験生は勿論のこと、今後大学受験生の生徒を持つかもしれない教師、塾講師、家庭教師のみなさんも読んで損はない内容にしていきますので是非ご覧ください。

ただしここに書いてある内容は「こうすれば受かる」というものでは全くございません。というかそんなものあれば、受験生全員東大理三ですよ。そんな甘くないです。あくまでこんな方針もある、という一つの情報提供に過ぎません。そのあとはきちんと自分で考えてください。それができなければ受かるとは思いませんし、運よく受かったとして、それはあなたにとっても社会にとっても良いこととは思えません。そこは肝に銘じてくださいね。また断言しているような口調のところもあるとは思いますが、すべて個人の意見です。そのスタンスのもとにご覧になっていただけると幸いです。

第一にメンタル

「難関大」の受験においてメンタルのケア、コントロールは基本かつ、最も重要といっていいタスクです。難関大志望者の多くにとって、「合格」は困難なことです。E判定が当たり前。大学別模試一位の人ですら落ちるという現実。そんな中でいかに諦めず、挫けず、やり抜けるか、というのが最も初めに考えるべきことです。

多くの受験生は最初から「勉強の計画」を立てます。○○大学に受かるためには過去問をa年分やって、あの問題集をb周して、毎日c時間勉強しよう!といった具合に。私の見解では、受験の失敗の原因の殆どはここに集約されていると思っています。

正直大学受験を考えている高校生なら、勉強の計画を立てるなんてのは普通のことです(自分で計画できるかは別として)が、自分が人生で体験したどの試験よりも、受験が過酷かつ長期の勉強を必要とするのは言うまでもありません。だから、どれほど抜かりない計画を立てるかということでなく、どうしたらやり抜けるかの方が重要なんです。抜かりなくてもやりきれなければ意味はありません。想像以上に、はるかに想像以上に、受験はメンタルの勝負です。脳は若く、まとまった時間はある、それなのに受験がどうしてここまで熾烈で過酷なのかといえば、思春期の多感な時期にこのような「競争」は極めてストレスフルだからでしょう。いかにメンタルを保つか、まず第一に覚悟し、考えなければいけないのはそこです。ここから先様々なアドバイスを述べますが、そのどれも根底には「メンタルの保持」という目的があるのを忘れないでください。

計画はアバウトに

先ほどは「計画」の前にやるべき、メンタルの話をしましたが、ここでは具体的にメンタルを保持しながら勉強できる計画の立て方を述べます。

その方法はズバリ「アバウト」です。前述のように、「過去問をa年分やって、あの問題集をb周して、毎日c時間勉強しよう!」という具体的な計画は基本NGです。几帳面な人にとっては苦しいかもしれませんが、やめたほうがいいです。というか、下手な几帳面さ、こだわりはすべて捨ててください。計画は立てたところで八割達成できません。というか、計画を達成することが目的ではありません。ここを間違える人がとても、とても多いです。過去問を何年やろうと、参考書何冊やろうと、一日何時間勉強しようと、絶対受かるわけではありません。そんなの誰だってわかります。過去問・参考書を「やること」や、勉強する「時間数」にこだわっても無意味ということです。

計画が消化できないのはかなりストレスになります。例えば、高3になった4月に一年の勉強計画を立てたとします(前述のような具体的な計画)。大抵の場合、最初は難なくこなせますが、いつか問題が生じます。思うように結果が出なかったり、周りと差がつけられたり、思わぬ苦手分野が明らかになったりします。計画の修正を行うことになりますが、度重なる計画の修正は自分の計画への疑念を生みます。「これでいいのだろうか」と。そのような疑念のもとでの勉強の効率が悪いのは自明です。計画の修正によって不要になった参考書は手つかずのまま放置されるようになります。計画は消化できなくなります。これらは大きなストレスとなり、やがて先生や頼れる大人に助けを乞うことになりますが、他者が立てた計画が自分にとってクリティカルであることは稀です。

このようなことにならないために、計画は「アバウト」にたて、そして同時に、「苦境に立たされる覚悟」をしなければなりません。思うように成績が伸びなくて当然なんです。周りができているように見えて当然なんです。苦手な分野が出てくるのは当然なんです。最初からそのような状況に立たされる想定でいなきゃダメなんです。いついつまでにここまで成長している、という想定の計画を立てる人が多すぎなんです。上手くいかなきゃストレスになるんだから、そんな甘々の想定立てて良いことはありません。最悪の状況をちゃんと想定して計画を立てる。

あと長期の計画は避けたほうがいいと思います。刻一刻と状況が変化していくわけなので、長期の計画はまずまず修正されることになってしまうでしょう。先生とか親とかは「今こんな状況じゃ間に合わない。無理だ。もっと頑張れ」とかほざきやがりますが、全部無視です。「今」どんな状態かはどうでもいいのが受験です。今ぶっちぎりのE判定でも、受験当日A判定なら良いんです。そのために今やらなきゃいけないことを冷静に見極め取り組む。受験がある年明けのことなんて春から考える必要なんてないんです。三年生になってから基礎やったっていいんです。現に私は、三年生の夏休みにやっていた英語の勉強は高1高2の時の夏休みの宿題と冬休みの宿題(テキスト)です。社会の記述で選択した倫理政経なんて三年生から授業がスタートして、教科書の範囲が終わったのは12月だし。きちんと自分に「今」欠けているものを見極めることが重要なわけで、それを処理するという意味では長期の計画は不要です。

「○○を○○だけやる」というものが計画ではありません。「自分に今必要なこと」を見極めるのが計画です。徐々にステップアップするほか合格への道はありません。

模試では狙いを定める

受験生にとってもう一つ重要なのは「模試」との付き合い方です。

できなくて当然

先ほども言いましたが、受験当日にA判定なら勝ちなのが受験です。受験当日以外の日の模試ができてようとできてまいと全く関係ありません。受験には多くの科目が必要で、そのそれぞれ試験範囲は膨大です。全部やろうなんて馬鹿な真似はやめましょう。きちんと狙いを定めます。今自分にとって数学が課題だと思うなら、きちんと数学に取り組む。そして結果を見る。受験生が取り組む模試は分析がしやすいよう工夫されています。どこが得点できていて、失点してしまったのか、すぐにわかります。頑張って勉強したただ一つの科目の数学の点数が悪くてもいいんです。克服しなければいけないから勉強したのであり、厳密な分析ができるチャンスが模試なわけです。できなくて当たり前。落ち込むことはないです。模試は単なる「分析のためのもの」というイメージを持ちましょう。

焦らない

模試をやると、必然的に他者との比較にさらされます。クラスメイトや予備校の仲間など、いやがおうにも情報が目に入ってきます。ここで焦ると、もうあなたの受験はTHE ENDです。自分の性格を考えてどうしたら焦らずに済むか工夫してください。

よくあるのが、まだ手を付けてない日本史の点数が23/100というスコアだった時(手を付けてないからこの点数は当たり前)、友人が79/100だったと知ります。そうして自分が遅れていると思い、その日から日本史に手を付ける、というケース。絶対にやめましょう。良いことないです。そういう多くの人を見てきましたが、本当に、マジで、ガチで、やめたほうがいいです。何度も言いますが、「冷静に」「今必要なこと」を見極めて勉強するのが鉄則です。周りと比較して焦っても何も生まれません。きちんと自分が何をすべきで、今何を分析するための模試だったのか考えましょう。

判定は無視。見るのは総合順位

何度も言いますが、判定はどうでもいいです。当日できればいいんです。模試の時見るべきは「総合順位」です。自分が何位かをきちんと把握しましょう。点数という数値も、判定のアルファベットも、当日の成績と相関はありません。模試で確認するべきなのは今どの層にいるのか、ということです。無論、下層にいても焦ることはありませんが、例えば11月、12月の模試でも下層にいるとなれば、極めて厳しい状況(場合によってはあきらめざるを得ない)という具体的な指標にもなります。E判定でも受かる人はいます。でも模試受験者500人中500位の人が受かるかと言われたら厳しいものがあります。受験できるか否か、進路変更したほうがいいかの指標は判定ではなく総合順位(志望校別の)を見たほうがいいです。

ここで注意したいのは、一つの模試で判断しないほうがいいということ。「変動」を見ましょう。例えば6月で468/500位で、9月でも432/500位だったとすれば(この間の模試で大きな変動はなかったとして)、自分がその大学を受験する層にそぐわない可能性が高いといえます。対して、6月500/500位だったとして、7月394/500位、8月234/500位、9月200/500位なら、十分受かる可能性も見えます。ここで難しいのは、この順調な成長をしている彼が、定員100人の学部を受験するとして、その後の模試で10月212/500位、11月197/500位、12月188/500位、と変動した時、受かる可能性はそこまで高くないと見積もれるということです。この間、彼の点数や判定が上がっていたとしても、順位の変動を見るに、同じ層または上の層の人間も大差ないペースで点数をあげているということが窺い知れるからです。この時彼が100人の枠に入れるかはなんともいえないラインです。このように順位の変動はほかの受験生の成長ペースも試算することができより実戦的な分析ができる重要な指標です。注目してください。

(順位を見るときには度数分布も確認しようね。よくわからない人は数1「データの分析」を勉強しよう!)

終わりに

ここまで抽象的な話も多かったですが、やはり大切なのは自分の頭で考えることです。周りに流されず、強く自分を持つということ。それができるように努力することが重要であり、受験が単なる苦行で終わるか、人間的成長をもたらすかの違いを生むと思います。これから大学受験を行うすべての受験生が有意義な時間を過ごすことを祈るとともに、勉学に励む受験生に恥じぬよう、大学生として学習に精を出すことを心に決め、今後も邁進してまいります。(なんやこの終わり方)

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